過去に、ギネスブック世界記録に「世界で一番高いIQを持つ人物」として認定された、マリリン・ヴォス・サヴァントというアメリカ人女性がいる。
ギネスブックに認定された彼女のIQは228というものであった。
しかし、この数値は彼女が10歳1ヶ月のときに受験し、精神年齢が22歳11ヶ月として算出された、比率IQである。
http://hiqnews.megafoundation.org/John_Scoville_Paper.htm
このサイトの表で、比率IQ228を偏差IQに変換すると187.9(SD16)となり、彼女のIQは188と算出するのが正解である。
しかし、子供時代のIQは、必ずしも成人時代のIQを保障するわけではないため、比率IQを偏差IQに変換した数値の信頼性はかなり低い。
現在、彼女が高IQ団体で受験したIQテストの最高値は、ロナルド・ホエフリン氏の作成したTITAN TESTで186(SD16)である。
彼女の場合、幼少時の数値と成人時での数値が、ほぼ同じ数値を示したが、全てのギフテッド・チルドレンが必ずしもそうではないため、高い数値が出ただけで、
その子供が将来天才となることを予測することは無理がある。
アメリカではギフテッドの尺度として、主にIQテストの点数を採用しているが、その子供が天才であるかどうかは、結局亡くなるまで分からないのである。